花が好きで、沖縄でも可愛い花を見つけては写真を撮ったりして楽しんでいた私ですが、中でも一番興奮し心惹かれた花は、「サガリバナ」です。
別名「サワフジ」とも呼ばれるこの花は、夜になると咲き始め、朝になると散ってしまうという儚い命なんです。
その姿はとっても美しいので、夏の沖縄へ来たら是非見てほしい、そんな花です。
目次
サガリバナってこんな花
南西諸島で見られる「サガリバナ」は、6月下旬から7月半ば頃にかけて花を咲かせ、樹高は5m以上にもなる結構大きな樹木です。
ひと房に沢山の花がついていて、藤の花のように下に垂れ下がります。
その香りは甘く、日が暮れて暗くなると咲き始め、朝になると花が地面に落ちます。花びらがハラハラと落ちていくのではなく、花ごと落下します。
明け方には散った花が地面を覆い、その光景も美しくて人気があります。
サガリバナの花言葉は、「幸運が訪れる」。日中に花を見るのは難しく、夜や早朝に頑張って見に行けば、『幸運』を掴むことができるかも?
種や苗からも育てることができるみたいなので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
サガリバナが見られる場所
サガリバナが有名でよく耳にする場所は、西表島です。
川沿いに咲くサガリバナの花が散り、川面に浮かんで漂う光景が美しいので、ツアーも組まれていたりします。
そして、宮古島にも、「添道サガリバナ群生地」という場所があるみたい。
ですが、西表島や宮古島まで行くのはちょっと大変かも。そんなあなたにおすすめの場所があります。実は、那覇市内でサガリバナは見られるんです。
私が発見したのは、那覇市役所横の歩道や、パレットくもじの南側、ゆいレール旭橋駅のバス乗車券販売所の裏手など。
☝市役所付近のサガリバナは、幹が大きくて見応えがあります。このときは昼間だったので、花がしおれてましたけど(;^ω^)
そんなかんじで、街中でもたま~に見かけることができます。しかも、昼間でもまだ花が咲き残っているものもあるとラッキー♪
でも、せっかくならもっと素敵な景色を体感してほしい!
私がおすすめする場所は、那覇市の首里です。
首里にある崎山の馬場通り沿いには、約300mに渡ってサガリバナの樹木が並んでいて、花の時期になると甘い香りを漂わせながら、幻想的な景色を見せてくれるんです。
ライトアップする期間もあるので、その日を狙って行けるなら完璧。
2017年のライトアップイベント「さがり花鑑賞の夕べ」は、7月1日(土)、2日(日)に開催されました。
サガリバナを見に行ってみた
昼間の様子
私が首里を訪れたこの日は7月6日。まずは昼間の様子を見てみました。
オシャレに舗装された崎山の馬場通りの歩道に、ズラーっとサガリバナが並んでる。これは見事。
午後3時頃に行ったのですが、やはりまだ咲き始めてはいないようです。
まだ黒く小さい房が多い中、白くふくらみを増して今にも開きそうな房も。中からフサフサした花びらがが見え始めているものもあります。
白く膨らんでいるものは、開花が近い証拠。今夜あたり咲くでしょう。周辺には、すでに甘い香りが漂っていて、ミツバチが飛び回ってます。
ご近所の方らしきおじいちゃんに訪ねてみたところ、やはり日が落ちてから咲き始めるようです。
また日を改めて、夜間に来てみることにしました。
夜間の様子
7月9日、この日は夜の21時に家を出て首里へ向かいました。
☝継世門
ちょうど首里城がライトアップしていて、その光景も楽しみながら崎山の馬場通りを目指します。
外灯はあるのですが、念のために懐中電灯も持っていきました。
現地へ到着すると、サガリバナを楽しもうと見学に訪れたであろう人たちがチラホラ。
この時間帯で咲いていなかったら、ガッカリなんですが、どうなんでしょう~、咲いてるかな?
わぉ~!咲いてる♪
線香花火にようにキレイです♪
この日はライトアップしてなかったので、ちょっと暗くて写真が撮りづらかったのですが、懐中電灯の明かりや車道を走る車の明かりなどを利用しながら撮影してみました。
ピンクっぽいものと、白っぽいものがありました。
幹から垂れ下がった房が、花のトンネルのようになっている箇所もあって素敵な光景です♪
※車道を走る車に注意しながら観察してくださいね。また、近隣は住宅地なので、大声をだしたりしてご迷惑にならないよう気を付けましょう。
※虫刺されが気になる方は、虫よけ対策をしていきましょう。
崎山の馬場通りまでの道順
崎山の馬場通りには、ゆいレール首里駅から徒歩で行くのがおすすめです。
駅から徒歩で10分くらいで着きます。ライトアップされた首里城を眺めながら、ゆっくりお散歩感覚で行ってみてください。
参考までに、今回私が通った道順をご紹介しましょう。
①駅を降りたら、首里城方面にある大きな交差点「鳥堀交差点」へ向かい、渡る。
②そのまま直進すると、左手の角に石碑などが見えてくるので、その脇にある道へ入ります。
③少し進むと、「だるま寺→」という看板が見えてくるので、その道へ右折します。
☝だるま寺
④道なりに進みます。右手に首里城があります。
⑤3分ほど進むと、首里城の「継世門」が現れます。とっても大きくて立派です。
⑥そのまま道なりに左へ曲がって行きます。この辺に来ると、すでに甘い香りが漂ってきますよ。
⑦左手角には泡盛の酒造、「瑞泉酒造」があります。崎山の馬場通りに到着です。
《①~⑦道順》
⑧通りを左手へ進み、サガリバナを楽しみます。
《崎山の馬場通り》
⑨2分ほど進むと、崎山の馬場通りの端っこにある交差点に到着。交差点を左へ曲がります。
☝交差点から崎山の馬場通りを振り返った景色
⑩まーっすぐ5分ほど進むと、左手に「琉球銀行」があり、右手の方に「鳥堀交差点」があります。
※夜間は、足元や車などに気を付けて歩行してください。
※道路は狭いので、交通に注意して歩行しましょう。
ツアーでサガリバナを見に行こう
クラブツーリズムで、サガリバナを見に行くツアーがあります。
夏の時期にしか見られない景色を、是非楽しんでください(^-^)
◎クラブツーリズムのサイトのメニューから、検索窓に「サガリバナ」と入力し「検索」を押すと、ツアー一覧が表示されます。