こんにちわ、ちゃぼです。
7月、8月は海のレジャーシーズンですね!
沖縄の海が好きで、ダイビングやシュノーケルをしに行く予定の方もいらっしゃるでしょうね(^-^)
私は昨年沖縄でのシュノーケルにハマり、何度も沖縄を訪れてシュノーケルしました!
海に浮いて、きれいなサンゴやお魚たちを眺めているだけで心が癒されるんですよね。
だけど、昨年何かとニュースなどでも耳にした「サンゴの白化現象」にはとても心が痛みました(>_<)
その白化現象の数ある原因のなかのひとつに、私たちが肌を守ろうとして塗りたくっている日焼け止めが挙げられていることをご存知ですか?
私たちが海に入ることでサンゴを苦しめているとしたら、これは一大事ですね!
でも、なぜ日焼け止めがサンゴに悪影響を与えてしまうのでしょうか?
目次
サンゴって、どういう生き物?
サンゴは一見すると「植物」と思われがちなのですが、実はイソギンチャクやクラゲなどと同じ「動物」の仲間なんですよ。意外ですよね。
サンゴに寄生する褐虫藻(かっちゅうそう)という藻(も)の仲間の活動によって、海水の中に沢山の酸素を作り出しています。海の中の酸素が豊富にあることで、多くの植物や動物たちが海で生きていくことが出来ているんです。
また、魚やなどの生き物にとっての隠れ家だったり、住み家だったりするサンゴの周りにはいつも沢山の生き物が集まってきます。
他にも、海をきれいにする働きや、台風などのときに高波などから陸地を守ってくれる天然の防波堤の役割も果たしています。
サンゴは、きれいな海や海の生き物、そしてそれによって恩恵を受けている私たち人間にとってなくてはならない存在です。
サンゴの白化現象とは?
2016年の夏、海水温の上昇によって世界中の海でサンゴの白化現象が起きているというニュースをよく耳にしました。
白化現象というのは、水温の上昇などが原因でサンゴがストレスを感じ、サンゴの中から褐虫藻が抜け出してしまった状態のことを言います。そして、いずれそのサンゴは死んでしまうのです。
水中の水温が1度上昇するというのは、陸上の温度の上昇の数倍にもあたるといいます。昨年のように台風があまり来ないような状況が続くと海水温が高くなり、白化が進んで行ってしまうのです。
この水温上昇の原因は、台風の影響の他にも、私たち人間による環境汚染が挙げられます。
水質汚染や大気汚染、ゴミの放棄など。
そして、その白化現象の様々な原因のひとつに、日焼け止めによる悪影響も挙げられているのです。
日焼け止めがなぜサンゴに有害なの?
私たちが普段使用している日焼け止めには様々な化学物質が含まれていて、その中でも「紫外線吸収剤」として使用されるオキシベンゾン、パラベンなどがサンゴを白化させてしまう有害な成分と言われています。
紫外線吸収剤は、皮膚の表面で受けた紫外線を一旦吸収して、科学的に熱などのエネルギーに変え、放出する作用があり、敏感肌の方などは化学反応の際に肌に悪影響を与えることもあるようです。近年では紫外線吸収剤不使用の日焼け止め(ノンケミカル)も開発されているので、耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
自然環境に有害であると言われている成分には、主に下記のものがあります。
・マイクロビーズなど・ナノ加工された酸化亜鉛&酸化チタンなど・オキシベンゾン・メトキシケイヒ酸エキルヘキシル・4-メチルベンジリデンカンファー・オクトクライレーン・パラアミノ安息香酸・メチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベン・ブチルパラベン・ベンジルパラベン・トリクロサン <参照:ジーエルイー合同会社 商品詳細PDFより>
沢山ありますね!
これらの成分は、ごくわずかな量が海に溶け出しても有害であるとされています。実験で、サンゴが入った水槽をふたつ用意し、片方にごく微量の日焼け止めを混入したところ、日焼け止めを入れた水槽のサンゴには白化現象が見られたそうです。
ハワイ州では、これらの成分の入った日焼け止めの使用を禁止するビーチもあるほど、有害な日焼け止めの海での使用は、世界的な問題になっているんです。
私は昨年沖縄で、『日焼け止めを塗らないで!海に溶けると有害です』といった張り紙を見かけたことがありました。そうなんだ・・・でも、日焼けはしたくないから塗らないわけにはいかないし・・・と、後ろめたさを感じながら海へ入っていました。
そして今年、とても気になる情報を耳にしました。
サンゴに優しい日焼け止めが開発された!
沖縄の慶良間諸島のひとつである座間味島で、サンゴに優しい日焼け止めが開発されたというのです。その名も、「サンゴに優しい日焼け止め」。
この日焼け止めには、自然環境に悪影響を与える成分は入っておらず、耐水性もあり、SPF30程度の効果があります。
この日焼け止めに含まれている成分はとてもシンプル。
ヒマワリ種子油、サフラワー油、ミツロウ、トコフェロール、ホホバ種子油、酸化亜鉛(ノンナノ)です。
ちなみに、今まで使用していた日焼け止めの全成分を見てみると、20~30種類くらいの化学成分が使われていましたす( ゚Д゚;)
「サンゴに優しい日焼け止め」に含まれている植物油は、自然由来のもので、保湿効果や高い耐水効果が期待できます。
そして「酸化亜鉛」には、紫外線を反射される効果があり、水に溶けずに海底へ堆積する粉末鉱物のため、サンゴや海の生き物にとって有害な存在にはならないと見られています。
また、粒子を「ナノ粒子」(粒子が細かい)ではなく、「ノンナノ」(粒子が大きい)にすることで、成分の皮膚への浸透を防ぐこともでき、先に出てきた紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)なので、肌への負担も少なくて済みます。
この「サンゴに優しい日焼け止め」は、環境にも、私たちの身体にも優しい、と言えますね!
ただ、デメリットもあります。
①一般的な日焼け止めは、薄くきれいに塗ることができますが、ノンナノの「サンゴに優しい日焼け止め」は、塗ると白浮きしてしまいます。
②使用感も、一般の日焼け止めに比べると油分が多いせいか、ベタベタします。
③酸化亜鉛が高価な成分であったり、一般的な日焼け止めの主成分が「水」なのに対して「サンゴに優しい日焼け止め」の主成分が「植物油」であることなどから、どうしても高価なものになってしまいます。(550円/15g)
たまに海へ入るくらいなら多少高価であっても、とは思いますが、しょっちゅう入る人にとっては手が出にくいかもしれませんね。
ただ、沖縄の海ならば紫外線が強力なため、長袖のラッシュガードやレギンスなどを着用することが一般的。結果、露出している部分としては顔や首、手足の先くらいのものなので、塗る部分は少なくなるとは思います。
①、②に関しては、今回私が実際に使用して検証してみました!
「サンゴに優しい日焼け止め」を使ってみた!
この「サンゴに優しい日焼け止め」は、2017年4月より座間味島の小売店などのみでの販売だったのですが、今ではサンゴを守る活動に賛同するお店や企業も増え、沖縄本島や離島、県外は東京、静岡、広島などでも購入できるようになりました。
那覇だと、那覇空港・green park café・ ペタルーナ(那覇新都心本店)・オーガニックスパペタルーナ イオン那覇店・ドン・キホーテ 国際通り店・わしたショップ 国際通り本店・CREA BEAUTE(エステサロン)・沖縄黒糖カレーの店 あじとや などで販売されています。
今回は、ちょうど国際通り付近へ行くことがあったので、国際通りにある「わしたショップ」で購入してみました。
15gひとつずつのバラ売りで、ひとつから購入できます。私はふたつ購入しました。
出し口の部分が細く狭くなっているので使いやすいですが、キャップとかがないので、残りがまだある時にはこうやってクリップなどでとめておくといいと思います。事務用のクリップなので全然可愛くないですけど(;^ω^)
では、使い心地を検証してみましょう。
白浮き具合
すでに結構な日焼けしてしまっている手ですみませんが、検証してみますね(;^ω^)
見た感じは、一般的な日焼け止めと変わらないような感じです。
伸ばしていきます。
多く出しすぎると、一瞬白くなりますが、伸ばしていくと、こんな感じ。
普通に透明に塗れてます。
顔にも塗りましたけど、顔が白く浮くというような感じはなかったです。
使用感
さすがに、油感が強く、油のベタベタ感はどうしようもないですね。
身体はともかく、顔に塗った時には、上からティッシュオフすると少しマシになりますよ。
耐水性
耐水性はどうでしょうか?塗ってから水を垂らしてみると・・・
しっかりと水をはじいてます。海に入ったらすぐに落ちてしまう、ということはなさそうですね。
まとめ
サンゴは、地球全体の生態系にとって必要不可欠な存在です。
今年、海で見られた幻想的で美しい景色を、今後見ることができなくなったときのことを想像してみてください。
「サンゴに優しい日焼け止め」は、自然環境にも、使用する私たちにも優しい日焼け止めです。
沖縄の美しい海や生き物たちを守っていくためにも、私は今後海に入る時には自然環境にやさしい日焼け止めを使用しようと思います。
私たちひとりひとりの小さな心がけが、汚染された自然環境を少しでも改善していけると信じて。