以前からずっと気になっていた、那覇市にある庭園「識名園(しきなえん)」へ行ってきました。
2000年12月にユネスコの世界遺産に登録された美しい識名園は、那覇市の中心地からバスでも30分ほどで行ける場所にあって、しかも入園料も安く、大人料金でも400円。
広い園内には植物が沢山あり、野鳥も沢山園内でくつろいでいて、鳥の優しいさえずりにも癒されました。
目次
識名園ってこんなところ
識名園が造られたのは琉球王朝時代。完成したのは1799年で、国王たちが保養する別邸として、また中国からの使者である冊封使をおもてなしする場所として利用されていました。
第二次世界大戦によってほとんどが破壊されましたが、20年の歳月をかけて復元。国の名勝にも指定されています。
園の面積は約41.997㎡。結構広いですが、「順路」の看板通りに進んで行くともれなく楽しめるようになっています。
識名園には大きな池があって、その池を中心に四季折々の景色を楽しめるような構造「廻遊式庭園(かいゆうしきていえん)」になっています。
見どころを紹介
番屋
入口を入るとすぐの場所に、番人が詰め所として使用していた建物が。
木陰の中にあって、とても涼しそうです。
通用門
右手に見えてきた通用門から伸びる通路。
大きなガジュマルの樹が覆い、とても趣があります。
正門
正門を過ぎると、林の向こうに池が見えてきました。
美しい池
識名園一番の景色。この日は風も穏やかで、水面に映る景色と相まって最高でした。
育徳泉(いんとくせん)
ここから湧き出る水が、池を潤しています。
御殿(ウドゥン)
赤瓦の屋根が美しい建物。中はとても広く、冊封使を迎えた部屋や、台所、茶の間など15もの部屋があったそうです。
ふたつの石橋
六角堂
六角形のあずまや。
まるで池に浮いているよう。ここで美しい庭を眺めながらティータイムしたい。
滝口
池の水が排出される場所。
船揚場(ふなあげば)
ここから、池に浮かべる船を揚げていたそうです。
この船揚場から階段を登って行くと「勧耕台碑」へ行けますが、足元が少し悪いので、自信のない方はこの階段の右手にある遊歩道から帰路へと移りましょう。
勧耕台碑(かんこうだいひ)
ここから、沖縄南部の地域を眺められます。ミニチュアみたいです。海が全く見えないとのことですが、本当に見えません。
勧耕台碑から更に奥へ進むと休憩場所やトイレもあり、小さな竹林や、バナナの木、見たことのない植物などが沢山植樹されていて、眺めながら歩くだけでも楽しいです。(お手洗いは園の出入口付近にもあります)
おわりに
所要時間は約1時間程度で、石橋などを登ったりするときに多少のアップダウンがありますが、基本的には平たんなルートなので、のんびり散歩感覚で楽しめます。
園には野鳥が沢山いて、人慣れしている子が近くで枯葉を掘り起こしてエサをつついている可愛らしい様子も見られました。鳥のさえずりも聞こえてきて、とても癒された時間でした。
【識名園 詳細】
住所:沖縄県那覇市字真地421-7
電話:098-855-5936
営業時間:4/1~9/30 9:00~17:30、10/1~3/31 9:00~17:00
入園料:大人400円、小人(中学生以下)200円
定休日:水曜(祝日や慰霊の日に当たる場合はその翌日)他臨時休園有り
駐車場:有り(無料)入口のすぐそばにあります
アクセス:【車】那覇空港より約25分
【路線バス】系統2番(識名開南線)、3番(松川新都心線)、5番(識名牧志線)、14番(牧志開南循環線)/最寄りバス停「識名園前」
バス停までの所要時間/
5,14番「新川バス営業所行」バス停まで徒歩約2分
5,14番「国際通り方面」バス停まで徒歩約3分(結構離れているので注意)
2,3番の「新川バス営業所行」バス停まで徒歩約2分
2,3番の「県庁駅前方面」バス停まで徒歩約1分
識名園には無料の駐車場がありますが、結構小さめの駐車場でした。
識名園への最寄りのバス停がすぐ近くにあり、路線系統が4種類あって便数も結構ある方だと思うので、ここは是非、路線バスでのんびりと那覇の街を眺めながら道中も楽しんでみてください。
帰りは、「県庁前方面」「国際通り方面」のバス停へ。
わたしは最初2番、3番の「新川バス営業所行」のバス停から2番のバスに乗ろうとしたところ、運転手さんが「この子勘違いしてそう」と思ったのでしょう、「どこまで?」と聞いてくれて、乗り間違えずに済みました(;´Д`)
是非遊びに来てにゃ~~