今年の1月に大腸内視鏡検査で見つかった、小さなポリープ。
良性で小さいので問題ないけど、取っておいたほうが安心できるでしょう、というお医者さんの勧めで取ることにしたんですが、これが、辛かった・・・
2度目の内視鏡。自分の人生の中で一番の痛みだったし、一番心が折れた(>_<)
これから初めて内視鏡検査を受ける、という方を脅かすつもりはないんです。
ネットで体験談を見ていると、「痛くなかった」という方がほとんどなんですよ。私も、1回目はそんなに痛くはなかったんですよ。2回目が(1回目とは別の病院)痛かったんです。
内視鏡って痛いんだっていう先入観を植え付けてしまいそうですが、ありのまま報告します。
手術の様子、術後の様子など、今後の備忘録として記録しておこうと思います。
目次
大腸内視鏡検査(手術)を受ける前の食事
手術2日前から消化の良いものを摂るようにと言われました。
消化が悪いものの例として挙がっていたのが、わかめ系、えのき、もやし、こんにゃく、ごぼう、豆類、とうもろこし、切り干し大根、スイカ、キウイ、イチゴ、ジャム、天ぷら、揚げ物、日本そば・・・日本そばって消化悪いんだ(@_@)
いざ消化の良いものをって言われてもなんだかピンときませんが、とりあえず素うどんとか、パンとかを食べました。
手術前日の下剤
さぁ、やってきました下痢タ~イム。前回同様、種類は少し違うような気がしますが、またもや3種類のお薬が処方されました。
まずはひとつめの下剤を手術前日の晩に。その様子を時系列で。
20:30、液体の下剤をコップ一杯に混ぜて飲む。
21:15頃、お腹に少し違和感を感じます。
21:45頃、お腹がコロコロと音を立て始めました。
0:00頃、お腹が痛くなってきました。
その後、0:30、1:00、2:00、4:00、6:00、8:00と、ほぼ寝る間もなく出続け・・・カス(💩)がちょっと出るくらいの状態に。
確か前回は、0時から2時迄の2時間でおさまたんですけどね。今回はちょうど便秘状態だったので反応が良すぎたのでしょうか。
検査当日の下剤&2ℓの液体
ほぼ寝ずに迎えた検査日当日の朝。
_| ̄|○ ゲッソリ
7:00に錠剤の下剤を一粒飲みました。
そして8:00からはあの、恐怖の2ℓの液体。体験談を見ていると、皆さんこの液体に苦しめられているようです。
前回は、「ボノサップ」という種類でしたが、今回は「モビプレップ」というお薬でした。
これは、腸の中をきれいにする作用のある薬。💩が腸内に残っていたら検査のジャマになるので、💩を出し切るまでこの液体を飲み続けます。
薬局でこのお薬の説明を受けた時に、「これ、正直美味しくないので、前夜に作っておいて、冷蔵庫で冷やしておいた方が飲みやすいですよ」とアドバイスをもらっていました。
ナイスアイデア、と思いその通り冷やしておいたんですが、ほんと、飲みやすかったです。
前回と種類が違うから味が違うのかもしれませんが、冷やした方がスポーツドリンク感覚で飲めました。処方されたときに、前日に作って冷やしておいてもいいか確認してみてくださいね。
そしてここからがまた前回よりもすごかった。ここから20回くらいトイレ行ったんじゃないかな。
「お腹が痛い」というよりは、「何かが出そう」といった感覚です。
もう途中から、ほぼ水状態のものが出てきて、そこに💩のカスが混じらなくなったらOK。2ℓ全部飲み切らなくてもこの状態にまでなればOKです。
私は1ℓでその状態まで到達しました。夜の間にほぼ出きっていたので、今回は早かった。
そのあともしばらくは何度かトイレへ行き、落ち着いてきたので少し仮眠して、病院へ向かいました。
いよいよ手術へ
受付で問診や説明などを受け、手術衣に着替えます。例の、後ろに穴の開いた紙パンツを履きました。ピアス、ネックレスなどの金属系のものは全て外すように言われました。眼鏡もです。電気を使って切除するからだそうです。
手術台のある部屋が、電気がこうこうと点いていてちょっと引きました(;^ω^)手術が開始されると電気は消えましたけど。
まず、肩に腸の動きをおさえる注射をしました。まあまあ痛かったけど、注射の痛さなんてあまり気にならないほどに内視鏡のほうが気になります。
左を下にして横になり、いざ出陣。
「画面見たいので眼鏡していいですか?」と聞いたらかけさせてくれました。「電気を流すときは取ってもらうので、そのときはまた言いますね」とのこと。
画面に腸内の様子が映ります。相変わらず、腸の中ってキレイですね。
っと、感心しているのもつかの間、早くも激痛が。左わき腹あたりです。
「痛いっす(>_<)」と訴えたけど、そのままグングン進みます。
いや、待って、マジ痛いんですけど・・・
大腸ってコの字型に曲がっているから、角っこを曲がるときに痛いんだよ~って前回の内視鏡のときに説明を受けていましたけど、前回はこんなに痛くなかったし、こんな前半で既に痛いって、前回との違いが精神を追い詰めはじめます。
もう途中から、ちょっとの痛さが、我慢できるような痛みなのかどうかも分からないまま「痛い」という恐怖に駆られて我慢できず、それからずっと「痛い痛い痛い痛い!」と訴え続け。
看護師さんは腕をさすってくれたり「ゆっくり息をしてくださいね~」とか言ってくれるけど、無理やし!
めっちゃ体中に力入りまくりで・・・
しかも途中で体勢変えるんです。仰向けになったり、右を下にしたり。前回はずっと同じ姿勢だったのに。
なんやねん!痛いのに!しんどいわ!って途中から腹立ってくる(;^ω^)
でも、出産とかに比べたらまだマシな痛さなのかなぁ~とか考えると、我慢しなきゃなぁって思ったり。
腸内を見やすくするために空気を入れるのですが、その空気でお腹が張って痛いとかもあるらしいけど、それに対する痛みではなかったです。
たぶん、力が入っていると、腸も硬く緊張してしまって、カメラが通りにくかったりするんじゃないかなぁ。反省(>_<) でも、マジ痛かったんだもん・・・
途中から、仰向けの時に看護師さんがお腹を手で押さえたりしていました。そうすると内視鏡が通りやすいのかな?痛くないように工夫はしてくれてるみたいです。
で、悪戦苦闘の末(先生はどうか知りませんが)「はい、到達しましたよ~、端っこまで来ましたよ~」と声がかかり。「盲腸のすぐ手前まできました。ここに、ポリープあるの見えます?」とのこと。
「え???まだ切除してなかったの!?もうポリープ取り終わって、帰ってきてるとこなんかと思ってたわ!さっさとやってもうて終わらせんかい!」と心の中でつっこみを入れました。
この頃にはなんかもう放心状態です。
そこからまた細かく内視鏡が前後に動くたびに痛くて。盲腸の手前、ということは、右わき腹辺りだと思うんですが、なぜかずっと左わき腹が痛いんですよ。なんで???
そして現場では、切除の為のワイヤーのようなものが伸びています。恐らくそれでポリープを掴んで電気を流してちぎるんでしょうねぇ。
「取る時って痛いんですか?」と思わず聞いちゃいましたよ。痛くないと言われました。
好奇心の強い私は、「めったに見られないその瞬間を見たい」という気持ちと、「見るのが怖い、痛くはないんだろうけど、見てるだけで痛そう、我慢できなかったらどうしよう」という気持ちが織り交ざり、ほとんど目をつぶっていました。
そうこうしているうちに「はい、取りました」と言われ、「え、見てなかった・・・」と少し残念でした。見とけばよかった。
そしてしばらくしてから、内視鏡はもと来た道を後戻り。これは全然痛くなかったです。
何分かかったんだろう?1時間にも2時間にも感じられた手術でした。たぶん15分、20分くらいだったでしょうね(;´∀`)
術後の説明&注意事項
そのまますぐ着替えて、看護師さんから、術後に気を付けることについて初めて聞きましたが、手術前に言ってくれればいいのに、ということが何点かありました。
1.大腸の中を見やすくするために注入している空気は、術後になるべく抜いてくれているけど、まだ残っている場合があるのでおならとして出していってくださいとのこと。これは前回で経験済みなので、覚悟してました。
2.食事は胃腸に負担のかからない消化の良いものを食べる、刺激物は避ける(脂っこいもの、香辛料の強いもの)
3.腸の動きを抑える注射をしたのですが、その影響で目がかすむことがあるようです。当然、そうなると運転はできませんよね。私は運転しませんが、車で来院している人もいると思うんですよね。しばらくしたら治まるそうですけど、その後予定があって急いでる人とかもいると思うんですけどね?
4.重いものを持ったりしてお腹に力が入るような力仕事はダメ。
5.お酒を飲むと血行がよくなって出血しやすくなるので1週間禁酒。ええ~!そんな殺生な・・・
6.入浴すると血行が良くなって出血しやすいのでシャワーのみ
7.術後一週間は安静。旅行はやめといてねとは聞いていたけど、ウォーキングすらダメときたもんだ。しかも、「自転車に乗るのも、自転車を押して歩くのもどうかなぁ・・・」と言う。え???それもダメなの???
なんか納得いかないモヤモヤ。とにかく、切除した部分から出血しないように、お腹に力の入ることはしないように、ということ。
手術の日程を立てる時に言ってくれないと、力仕事に就いている人は、急に仕事休まないといけないですよね。私の仕事が力仕事ではなかったので良かったけど、もしそうだったらどうしてくれるんだって話ですよね。
その他の注意事項としては、おなかがすごく痛いとか、便器が真っ赤に染まるほどに出血したとかいうときには連絡を、とのことでした。
術後にもし出血が止まらなかったりしたら、入院になると言われていたので着替えを持ってきていましたが、特に問題なかったようで、結局日帰りでそのまま帰ることに。
今回取ったポリープは見た目にも悪性ではなさそうだけど、念のために検査にかけるので、その結果を聞きに行く日程を先生と話し合い、帰宅しました。
今回の手術費用は2万円ほどでした。
左腹がまだ張ってる感じがして、ゆっくりとしか歩けません。個人差があるでしょうけど、この状態で車の運転できる人っているのかなぁ?と思いました。
帰宅後の様子
病院のトイレで少しガスを出してみましたが、腸内に入れた空気がまだ残っているようで張っています。家に帰って18時頃からおならが出始めました。
お腹に力が入らないようにと言われていたので、おならをするときくらいの圧はOKなのか?と思いながら、でも💩するときにはもっと腹筋使うはずだから、おならくらいなら大丈夫なんじゃない?とビクビクしながらおならしてました。
おならが出やすい体制って知ってます?仰向けになって、足を曲げて胸のところまで持ってきて手で膝を抱えます。体育座りしてるような感じ。こうすると、あまり力を入れなくてもおならが出やすいです。
ただし、おなら出すときに、今朝飲んだ2ℓの液体とかが残ってたりすると一緒に出てきちゃうので、おならが出始めの頃はトイレに座ってしたほうがいいです。
私は家に帰って一回目のおならのとき、トイレでしたらまだ液体が出てきてましたから、気を付けてくださいね。
お風呂はシャワーのみ。日ごろからシャワーのみなので、いつも通り。
ご飯は、そうめんと、鳥ささみを乗せたサラダと卵焼き。
朝ごはん、昼ごはん抜きだったのでめっちゃお腹空いてたけど、いきなりガッツリ食べたらお腹に良くなさそうなので、軽めにしました。
寝る頃にはお腹の張りはだいぶ落ち着きましたが、左わき腹が寝返りを打つときやちょっと腹筋かかる時に少し痛みを感じて、ビビリながら寝返り打ってました。
この日は、いつもよりちょい早めに就寝。
翌日の様子
前日の夜が下剤の効果で、2時間おきくらいにトイレへ行っていて全然眠れなかったせいか、手術の緊張で疲れていたのか、久々の爆睡で目が覚めました。
いつも食べている食パンを食べて、お昼はそうめんとささみサラダ。晩御飯は味噌汁とご飯とささみサラダ。
なんか、早く揚げ物とかハンバーグとかガッツリ食べたい・・・
一日家で安静にしていました。
2日後の様子
一日家で安静にしていました。
お腹の張りはすっかりなくなり、左わき腹の痛みもだいぶ和らいできました。
食事は、朝は食欲がなく抜きました。昼は、ささみサラダとそうめん。晩御飯は、ご飯と鳥の照り焼きとささみサラダ。
3日後の様子
もうすっかりわき腹の痛みも治まり、スローだった動きも少しずつ早く動けるようになってきました。少しは運動しないとな、と思い、ゆっくり歩いて散歩へ行ったりしました。
食事は消化のよさそうなものを軽めに。早くお酒飲みたい・・・
この後1週間もすると、普段通りの生活に戻りました。
検査の結果を聞きに行ってきた
しばらくして、検査の結果を聞きに再び病院へ。
良性で問題なし、とのことで安心しました。もしできたら、3年後くらいにもう一度内視鏡で診た方がいいですと言われました。切除した部分の術後の経過と、見落としていた部分もあるかもしれないので、とのこと。
もう2度としたくないと思っているのですが、仕方ありませんね・・・(;^ω^)
内視鏡3度目ともなると、リラックスして受けれるでしょう。
たぶん。
そうであってほしい。
まとめ
どうですか?怖くなりました?すみません( ;∀;)
前回の検査のようなかんじで、途中でぷちょん、とポリープちゃんを取るだけ、たいしたことない、とは思いつつ、やはり「手術」という響きがそうさせるのか、緊張してないようで実は緊張していて、力が入っていたんだと思うんですよね。
リラックスして内視鏡検査にのぞめば、きっと大丈夫。力を抜いて、深呼吸を心がけてくださいね(^^)/
1回目の内視鏡の様子はこちら☞恐怖の大腸内視鏡検査。下剤、経口腸管洗浄剤も辛い!