私ちゃぼは、ある日思い立ち、41歳にして教習所へ通い、車の免許取得に成功しました。
いやぁ~、歳のせいか、マジ辛かった!でも、終わってみれば良い経験、楽しい思い出となりました。
年の暮れに教習所通いをし、年末に免許を手にするまでの中での色々な気づきやコツなど、感じたことをまとめてみました。
これから40代で免許を取ろうと勇気を出した方たちへの、エールになればと思います。
目次
免許を取るタイミングやきっかけは人それぞれ
今や、1人に1台車を所有している時代。免許を持っていない人の方が珍しいくらいです。
ですが私のように、張り巡らされた電車が便利な都会に住んでいたりして、車が特に必要ないからと免許を持たずに生活してきた、という方もいらっしゃるでしょう。
ところが、子供の送り迎えや、通勤、仕事のために免許が必要になったりする場合もあります。
そんなとき、私のように年齢が40歳を過ぎていた場合、「不安」しかありませんよね。
私の場合、大阪から沖縄へ引越し、沖縄ではなんとかごまかし生活していましたが、山口県へ戻ることになったときに、「じゃあ、車が必要だ」と思い、教習所へ入校しました。
以前から車の運転に憧れていたものの、ビビりな性格の私は「あんな鉄の塊を動かすなんて、恐ろしくて無理」と思っていたものです。
そういった不安が全くなかったわけではありませんが、人は必要なことには立ち向かっていける勇気があるもんなんです。
「こうだと思ったら行動」、そんな私の性格も助けてくれたのかもしれませんが(笑)
教習所に通う人は、大半が若い方ばかり。そんな中でも時折、30代、40代とおぼしき方も見かけました。
教習所で知り合ったAさん(50代)は、うっかり免許の更新を忘れていて、2段階からの教習をスタートしたそうです。
Bさん(30代)は、今まで東京や大阪に住んでいて必要なかったけど、これからする仕事で必要になったそうです。
教習所は、そういった様々な事情を抱えた人が集う場所なんです。
高校生たちは、「皆が取るから」「友達に誘われて」「なんとなく」のノリで来ている子たちもいるでしょうが、私たちは違います。
かっこたる目的があり、合格することに対しては強欲。
私は年内の免許取得に向けて、仕事には就かず、1か月間集中して教習所へ通うことにしました。
適性検査にド緊張
40歳も過ぎてくると、日常生活の中ではあまり緊張するということもなくなってきますよね~。
教習所へ行って最初に緊張したのは「適性検査」でした。
適性検査とは、自己の性格を診断し、自分の運転の仕方の傾向や、どんなことに注意しなければならないか、などが分かる検査です。
何点以上でなければならないなどの制限はないので、別に緊張するようなことではないのですが、まず、問題の意味が理解できるかどうかというところが不安になりました。
しばらく「仕事」から遠ざかっていたということと、やはりこの歳で新しい知識を身につけるのって、困難。ボケた脳みそが正常に働いてくれるかどうか自信ない。
ですが、テープの音声でも説明してくれ、その上教習所の先生も説明してくださるので、問題なく検査を終えることができました。
こういう場合、自分ならこうする、とか、例題の図と同じものを選ぶ、などの判断的なものなので、決して難しい内容ではないので大丈夫。
とはいえ、一緒に受けた方々も緊張しているのか、教室の中が「緊張ムード」になっていますが、とにかくリラックスしましょう。「テスト」ではなく「診断」なので。
運動神経はイメトレで克服
「運動神経」というか、「反射神経」がやはり、年齢とともに低下していくのは仕方のないこと。
さすがに若い頃のような機敏な動きは、とうてい私たち40代には無理でしょう。
ですが、車の運転は早くやれば良いというわけではないのです。まず大事なのは、「安全」です。きちんと正確に、が一番です。
かくいう私も、通い始めの頃はスピードを出すのが怖くて20キロで校内を走り、「もっとスピード出してくださいねー」って、教官にしょっちゅう注意されていました。
校内での最高速度40キロ出しながら、ルームミラーを見たり、車の側方を見たり、アクセルやブレーキを踏んだり、ハンドルを操作したり、その上確認事項を口に出して安全確認をしなければならないなど、沢山の作業を一度にできる自信がない!
手と足が同じ動きしかできない私たち40代にはかなりの負担。
そこで教官に勧められたのは、イメージトレーニング。
校内での休憩中や、お風呂に入っているとき、自転車に乗っているときなど、ヒマさえあればイメージトレーニング。
「後方ヨシ」・(ルームミラーで後方確認)→(ウインカーを出す)→「側方ヨシ」→(車を寄せる)の動作は特に練習しました。リズムよくやってみるのがコツかな。
仮免取るまでは校内のみでの運転だから、多少はぶつけても大丈夫さというくらいの勢いでチャレンジしましょう。
教習所の車には、助手席側に教官用のブレーキが付いているので、危険があれば教官がブレーキを踏んでくれたり、手を伸ばしてハンドルをひょいっとやってくれるので大丈夫。
私は1段階の始めの頃、スピードが出せずにいたので4時間もオーバーしてしまいました。4時間追加で2万ですよ。もったいないですよ。ほんと、恐れずにチャレンジしてください。
教習で大事だと言われた中のひとつに「緩急」がありました。「メリハリ」ですよね。
周りに何も障害がなく安全な場合はスピードをしっかり出す。慎重さが必要な場合は丁寧に。
スピードに慣れ始めると、少しずつそういった作業も上手に自然にできるようになってくるので大丈夫。イメージトレーニングをして、しっかり身体に叩き込みましょう!
学科の勉強は人一倍
運動神経と共に、年齢に伴って低下していく記憶力。私も物覚えが年々悪くなっていくのを感じていたため、学科試験の勉強が不安でした。
学科の授業は、学校の教官が先生で、VTRと、教科書、先生のエピソードなどを織り交ぜながら進められました。
受講している方の中には、VTR中に寝ている人もいましたが、この学科の授業はちゃんと聞いて、見て、頭に記憶を少しでもとどめておいたほうがいいです。
先生によっては、「ここはよく試験問題になってますからね~」といったアドバイスをくれます。試験問題は、教科書に載っていることから出題されます。頭の片隅に残っているのと残っていないのとでは大違いですよ。
一番おすすめなのは、過去問を何度も繰り返しやり、頭にしみ込ませること。
そして、試験問題にはよく「ひっかけ問題」が出題されます。語尾が「~でない」「~である」なのか、「以下」「未満」とか、「黄色の点灯」「黄色の点滅」なのかなど、問題をしっかり読まないと、〇か✖か決まらない問題もあるんです。
どういったパターンのひっかけがあるのか体験していると、気を付けて見るべき箇所も分かってきます。
私が通った教習所には、PCで自主勉強ができるシステムがあったので、待ち時間を利用して活用。入校当初にくれた過去の問題集も、合格点が取れるまで何度もチャレンジしました。
ノートに、自分が苦手な問題などを書きとって、重点的に覚えたりもしました。
40代、これくらいしても損はありません。このくらいのことをしなくて痛い目に合うよりは、やったほうがいいですよね。時間もお金も損しちゃいますもん。
おかげで、1段階の学科試験は100点で合格しました!
体力との闘い
40代ともなってくると、もうひとつネックになってくるのは、体力です。
私は教習所に通う間、仕事に就かずに免許を取ることだけに集中するとにしました。
時期は年末。平日の夕方や土日は高校生でいっぱいで予約がなかなか取れず、毎日朝からキャンセル待ち。
キャンセル待ちをしても、自分が希望する時間に乗れるという確証はありません。
待っている間に学科を受けたり、自主勉をしたり。ほぼ1日中学校に入り浸りの生活。
たとえ椅子やベンチがあったとしても、「待つ」って結構しんどいですよね。それが毎日続くんです。
沖縄とはいえど、年末の時期は寒い日もあり、待合室が寒かったり。
お昼ご飯も学校内で質素に、カロリーメイトやおにぎりなどで軽く済ますことも増える毎日。
その上、車を運転するという緊張感で固まる身体。
そんなある日、学科の授業中に突然貧血のような症状が。う、ヤバい。疲れている・・・
やはり若い頃のような無理はでない。
教習所の帰りに薬局へ寄り、滋養強壮に良いと勧められた「コンクレバン」という液剤を購入し、家路につきました。
このコンクレバン、味は美味しくはないのですが、飲んだ翌日の朝にはすっかり元気になって、教習所通いを続けることができました。薬局のおばちゃんに感謝。これ、今でも毎日飲んでます♪
疲れて風邪などひいたりして体調をくずし、教習へ行けなくなったら、もともこもありません。体調管理も大事です。
特に、風邪やインフルエンザが流行っているようなときにはマスク、うがい手洗いはしっかりしましょうね。
40代で得なこともある
運動神経や記憶力、体力の問題など、若い人たちに比べるとやはりデメリットの方が多く挙げられますが、私が個人的に感じたメリットもありました。
それは、「人生経験」と「度胸」です。
車を安全に運転するには、「この横の道から人が出てくるかもしれない」「この状況、なんかイヤなかんじ」などの「危険予知」も大切になってきます。
こういったことって、自分が体験したことや、見聞きしたことなども判断の元になっていると思います。若い子たちに比べて人生経験が豊富な私たちは、その点有利なのではないかと思います。
そして「度胸」は、歳を重ねるにつれて「腹が座っている」かんじ?
今までもっと大変な経験、辛い経験もしてきた。緊張はしても、そういった「度胸」でカバーできるものだと感じました。
卒業検定の時、同乗した10代の子は、緊張のあまり失敗を繰り返し、途中で「中止」になってしまいました。私も緊張はしたものの、安全確認の声もしっかり出し、普段通りの運転で合格。
41年の人生経験のお陰で私に備わった「度胸」が私を免許取得へ導いてくれたんだと思います。
仲間を作って情報交換
教習所へ通った中で、これも大事だと痛感したのは、「仲間を作る」こと。
自動車学校には、それぞれのシステムやルールなどがあって、それを知っているか知らないかでは、教習にかかる時間も変わってくるし、知らずに損していることが多いと感じました。
大まかな説明は入校時に説明されるものの、細かいシステムやルールについてはこちらから聞かないと教えてくれないものです。
高校生たちは、友達同士などでの情報交換によって、損をしないやり方を学んでいきますが、我々40代たちは孤独。
そのせいで損している可能性もあります。
キャンセル待ちの帳簿の書き方とかもそうですが、一番驚いた事件がありました。
学校で知り合ったAさん、Bさんと談話していたときです。私たち3人は、大体同じくらい技能の教習をこなしていて、2段階の終盤に差し掛かっていたある日、Bさんが「私は次の15,16時限で技能が終わる」と言い出しました。
2段階の技能は19時限あるのに、16時限だと勘違いして年末の教習予定を組んでいたみたいです。かなりショックを受けていました。その他にも、原付の講習のキャンセル待ちの書き方も教えてあげると、焦って書きに行っていました。
でも、早く気づいて良かったよ。
年末までに免許を取るつもりだったBさんは、慌ててスケジュールを組みなおしていました。
こういった勘違いをしている可能性もあるので、教習仲間は作るべきだと思います。無理にとは言いませんが。いきなり「友達になってください」って行けないですもんね。
それに、孤独な闘いは、気持ちをもむしばみます。休憩中におしゃべりできる相手がいるだけで全然違いますよ。私はAさんとBさんと知りあえて感謝しています。
まとめ
そんなこんなで、11月に入校し、年末までに全て一発合格で念願の免許を取得することができました。
40代で免許を取るのって、若い人たちと比べると不利だとは思いますが、免許を取る必要性は高いので、意気込みは人一倍でしょう。
久々の「学校」へ通う感覚、「勉強」する楽しさ、教官や仲間との出会い、車を運転する楽しさなどを体験できるなんて、素晴らしことだと思います。
焦らず、丁寧に努力すれば必ず免許をその手にすることができるでしょう!大丈夫!勇気と度胸を忘れずに(^^)/