大阪での仕事を辞め、多くもない貯金だけを頼りに単身沖縄へ引っ越してきてから半年。
「しばらくはのんびりしたい」と、あちこち観光に行ったりしていたのですが、さすがに金銭面での不安を感じてきて、ようやく就職活動を開始し、無事に就職が決まりました。
職探し、といえば、現在ではネット上で簡単に出来たり、スーパーやコンビニなどに置いてある無料の求人情報誌、新聞広告など、色んな選択肢がありますが、私はハローワークを利用しました。
ハローワークを利用してみて感じたメリットや反省点などを紹介します。
目次
ハローワークでの就職活動をすすめる理由
ハローワーク(公共職業安定所)は、誰でも利用できる国の行政機関です。
ハローワークで就職活動をすすめる理由は色々あります。
ハローワークの窓口で相談ができて心強い
私は今まで3度転職したことがありましたが、ハローワークをがっつり利用するのは初めてでした。
そこで感じたのは、スタッフさんがとても親切で、親身になって相談に乗ってくれることでした。
就活が久しぶりすぎて、履歴書の書き方を忘れたと相談すると、履歴書と職務経歴書の書き方やコツが載っている冊子をくださって説明してくれたし、面接のときにここを突っ込まれたらどう答えたらいいか悩んでいたら、適切なアドバイスをくださいました。
就職に役立つ情報が得られる
就職に役立つセミナーや職業訓練など様々なバックアップ体制が整っていて、現在の沖縄の求人状況なども教えてくれます。
平成29年4月時点では、有効求職者数より有効求人数の方が多いことや、職種ごとの求人・求職のバランスなども初回講習セミナーで説明されました。
また、ハローワークの求人をオンライン上で見ることが出来るシステムがあって、自宅のPCからも閲覧できます。自宅でゆっくり吟味して、詳細をハローワークで確認するといいでしょう。
ハローワーク那覇は、ゆいレール「おもろまち駅」から徒歩約10分の場所にあります。
【ハローワーク那覇】
住所:〒900-8601 沖縄県那覇市おもろまち1−3−25
電話:098-866-8609(11#)
受付時間:8:30~17:15(月~金)
諸手続きはこのハローワーク那覇で行いますが、就職相談や、ネット検索ができるPCを見たりするだけなら、「グッジョブセンターおきなわ」を利用してもいいでしょう。
「グッジョブセンターおきなわ」は、ゆいレール「旭橋駅」から徒歩約3分、「県庁前駅」から徒歩約5分とアクセスは抜群です。
また、求職の活動実績として認められるセミナーなども開催していますので、是非利用してみてください。
【グッジョブセンターおきなわ】
住所:〒900-0021 沖縄県那覇市泉崎1-15-10
電話:098-860-9530
受付時間:9:00~17:00(月~金)
希望する会社へ紹介をしてくれる
気になる会社が出て来たら、職業相談窓口へ行きましょう。
その求人についての詳細やアドバイス、会社の求人担当者と面接の段取りまでしてくれます。
基本手当がもらえる
雇用保険の被保険者であった人が離職した際、ハローワークで離職の手続きをして受給資格を得ると、受給期間中に「基本手当」が支給されます。収入がない状況下では、たとえ少額でも助かりますよね。
給付される基本手当の日額は、離職する直前の6か月間の賃金に基づいて計算され、基本手当を何日間分もらえるのかというのは、年齢や離職理由、直前に勤めていた会社でどのくらいの期間被保険者であったか、などによって違ってきます。
ただしこの基本手当は、簡単にもらえるわけではありません。
まず求職の申し込みをし、受給資格の決定を受けます。
そして指定された日にハローワークへ足を運び、講習セミナーや雇用保険の説明会を受け、さらに定期的に就職活動をしている報告をして「失業認定」を受けなければなりません。
どういった活動が求職活動に当たるかは、ハローワークへ確認してください。(例えば、インターネットで求職情報を見ただけでは「求職活動」とは言えません。)
さらに、この手当はあくまでも、再就職を目指して頑張っている人への援助であって、求職活動をしない人や、きちんと毎回決まった手続きをしない人は受け取ることが出来ません。
不正に支給を受け取ると罰金を支払うことになるので、不正受給は絶対しないようにしましょう。
再就職手当がもらえる
私はこの「再就職手当」なるものの存在を知らなかったのですが、ハローワークを利用して就職活動をし、早期に就職が決まると、手当てがもらえるのです。
基本手当の給付日数が3分の1以上残っていて、安定した職業に就き、支給要件を全て満たした場合に受給することができます。
「1年以上勤務することが確実であること」など、諸条件が色々あるので、就職活動を始める前に一度内容をチェックしておくといいでしょう。
私の場合派遣で就職がきまったのですが、この「1年以上の勤務」に当たるかどうかが不安だったのですが、どうやら更新の可能性があるだけでクリアするようです。安心しました。
この再就職手当を受けるには、就職が決まったことをハローワークへ届けて手続きをすることが必要です。就職先の方に書いてもらう書類もあるので多少面倒ですが、これをしないともらえませんので頑張って段取りしましょう。
就業促進定着手当がもらえる
①早期に再就職をして、再就職手当を受給していること。
②再就職先に6か月以上在籍していること。
③再就職先での6か月間の収入が、雇用保険受給直前の収入に比べて低かった場合。
この要件を全て満たしている場合、「就業促進定着手当」がもらえます。
これはすごいですね。
ただ、この時も諸手続きがありますので、手を抜かずしっかりとやりましょう。
申請期限もあるので、忘れないように早めに提出しましょうね。(就職日から6か月経過した日の翌日から2ヵ月以内)
離職後はすみやかにハローワークへ行くべし
会社を退職して再就職をするつもりがあるなら、なるべく早くハローワークへ行くべきです。それは次の理由が挙げられます。
働こうとする意欲の維持
気ままにのんべんだらりと自由な時間を楽しんでいると、人間誰しも働きたくなくなるもんです。私もそうでした。仕事なんてしたくない。会社なんて行きたくない。半分、会社嫌いになっていたのもあります。
その自由な時間が長ければ長いほど、重い腰はどんどん重くなっていくものです。そうなる前に、さっさと就職活動をした方がいい。
少しはゆっくりするのもいいでしょう。だけど、きちんと期限を決めるべきです。
生活リズムの維持
私は、この生活リズムだけはきちんととっていこうと思い、朝6時起床、23時頃には寝るというリズムを最初は保っていました。
だけど、どんどん自分に甘えが出てくるんですよね。やっぱり。
6時が7時になり、7時が8時になり・・・
その上、昼寝とかしだしちゃって、体調にも変化が出たり。
自分にとことん厳しくできないなら、「イヤでも仕事に出て、体調を正常に保つ」ということも大事だなって思います。
金銭面の不安が強くなる
「お金がない」って、こんなに不安になるもんなんだって、心にしみて感じました。
収入がないのに、毎日の電気代や家賃、食費は減っていく。だれも助けてはくれません。
基本手当を受給しながら就職活動ができれば、少しでも不安から解放され就職活動に専念することができますね。
スキル(技術・技能)の維持
いったん職場を離れて時間が経つと、個人差はあると思いますが、PCの使い方であったり、せっかく身に着けた能力とかが失われていくこともあるでしょう。
もったいないですよね。
そういったロスをなくすためにも、早く就職先を見つけて復帰するということが大事です。
基本手当の支給を受給できるのは1年間のみ
そして、今回私の失敗はこれです。離職したとき、ハローワークからの案内冊子をもらっていたのですが、きちんと目を通していなくて後悔しました。
基本手当の支給を受けることが出来るのは、離職日の翌日から1年間の間のみ(受給期間)だったのです。
私が受給できる給付日数は120日間だったのですが、最初の7日間の待機と、3か月の給付制限期間を経てから受給を開始すると、私の受給期間中に120日が治まらなくて、10日分足が出てしまい、110日分しかもらえない計算になってしまっていたのです。
オーマイガー。痛恨のミス。
なんてもったいない。ショックでしたが、10日の損だけで済んだと思い、気を取り直して就活を頑張りました。
頑張った甲斐があって早期就職ができたので、再就職手当の手続きをしました。
なんでも早めにしといた方がいいんですよ。うん。反省。
就職活動を終えての反省点とアドバイス
もっと早くハローワークへ行くべきだった
私の場合、大阪で仕事を辞めてせっかく沖縄へ来たんだから、平日に色んな所に遊びに行って沖縄を満喫したいと思い、ダラダラと過ごしてしまいました。
そしてあっという間に半年が経っていて、貯金通帳を見ては不安に駆られるようになりました。
ハローワークへ行って手続きをきちんとすれば手当が支給されることは知っていましたが、どうも面倒で足が向かなかったのもあります。
「社会へ出ていく」ことすら、踏みとどまっていたのかもしれません。
贅沢を言わなければ意外と仕事はある
確かに、沖縄の求人は正社員の募集が少なく、一般事務で簡単な仕事内容だと時給850円くらいのものが多かったです。
ただ、派遣やアルバイトなども含めると求人の数が少ないわけではないので、きっと自分に合った仕事がきっとあるはずです。
妥協できる点、できない点をはっきりさせて、吟味しましょう。
ちなみに、2017年10月1日より、沖縄県の最低賃金が23円アップし737円になりました。これからも少しずつでも上がっていくといいですね。
少し焦りすぎた
再就職手当のこともあり、早く決めて安心したいという気持ちもありで、1件目の面接で就職を決めてしまいましたが、もしかしたらもう少し条件の良い会社があったような気がします。
少し焦りすぎ、妥協しすぎたかもしれません。ですが、吟味しすぎると返って決められなくなる場合もあるでしょう。タイミングと直感は大事にしましょうね。
ハローワークの諸手続きは難しい?
初めは、やっぱり面倒に思ってしまうハローワークの色んな手続き。
だけど、それをするかしないかで、大きな差が出てきます。しないと、絶対もったいない。これも修行だと思って頑張りましょう。
ただ、内容が複雑なものもあるので、分からないことがあったら窓口で確認してくださいね。
アピールにつながるコツ
履歴書はもちろんですが、履歴書にプラス職務経歴書があると詳しくこれまでの職歴や職務内容を伝えられ、アピールもできるので是非作ってください。
履歴書は手書き、職務経歴書はPCで作成、というパターンが良いらしいです。
さらに、履歴書などの文字をキレイに書けると印象がぐっとアップ。
私は専門学校時代に習った硬筆書写のお陰で、今でも履歴書の文字はきれいに書ける自信があります。
就職活動のみならず、「文字がキレイに書ける」ということは良いことです。この機会に、キレイな文字を書く練習をしてみてもいいですね(^^)
まずは行動あるのみ
十数年ぶりの就職活動、面接とか、どうやってやるんだっけ?怖いなぁ、不安だなぁっていう気持ちって、誰でも抱くと思います。
けど、うじうじ妄想しているだけではダメ。まずは行動。
ハローワークの窓口へ相談してみましょう。スタッフの方が優しく後押ししてくれるはずです。とりあえず面接までこぎつけましょう。そこまで行けばもう後戻りはできません。面接するのみ!
勇気を出してまずは第一歩を踏み出しましょう!
まとめ
就職が難しいと言われている沖縄県。どのように就職活動をしていくのか?
どうせなら、得する方法を選びましょう。
ハローワークを利用して就職活動をし、きちんと手続きをすれば、基本手当・再就職手当・就業促進定着手当といった支給を受けることができます。
離職後は、しばらくはのんびりと旅行したり、遊んだり、という生活をしたいという気持ちは分かりますが、基本手当の支給を受けられるのは、離職後の1年間のみです。
生活リズムが崩れて体調を壊したり、働く意欲が低下したりといった悪影響が出てこないためにも、離職後はなるべく早めに就職活動を始めましょう。
就活セミナーなどのバックアップ体制をうまく利用して頑張ってください(^^)/